「北鎌フランス語講座」の作者による、葉書の文面で読みとくフランスの第一次世界大戦。

1916年当時のパリの郵便局

1916年当時のパリの郵便局の一覧

 参考までに、1916年頃(おそらく1915年後半)にアシェット社が刊行した『1916年 アシェット 暦 大衆実用生活小百科』 1916 Almanach Hachette : Petite Encyclopédie populaire de la vie pratique, p.209 に掲載されているパリ郵便局の一覧表の一部を転載しておく。

 この表では、パリに存在した約 120 の郵便局について、それぞれ左から順にパリの「区」、「郵便局名」、「局番号」、「業務の性質」が記載されている。

1916年当時のパリの郵便局一覧

1916年当時のパリの郵便局一覧

 右端の「業務の性質」欄の略号は、
  M 郵便・電報・電話を取り扱う局
  T 電報・電話のみを取り扱う局
  C 郵便貯金のみを取り扱う局
を意味する。

 局名の冒頭の R., Av., Bd はいずれも「(大)通り」という意味なので、パリの郵便局は「○○通り郵便局」という局名が多かったことがわかる。

 「郵便局名」が「○○通り郵便局」という場合、この表の「郵便局名」の欄には番地も記載されている。しかし、厳密にいえば番地は「郵便局名」には含まれない。
 また、当時と今とでは通りの名が変わっている場合もあるので、多少注意が必要となる。

 郵便物に捺された消印が読みにくい場合などでも、住所がパリの何区に該当するのかを調べてからこの表を見れば、目星をつけることができる(例:1915年8月4日-転送後、返送された葉書)。




















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